カテゴリー
コラム スタッフ紹介

Kumbharam and his sister’s wedding

開発メンバーのKumbharam と彼の妹の結婚式がありました。 結婚式の少し前に身内に不幸があったため、式典や踊りはありませんでしたが、スタッフも参加し、楽しいひとときとなり、多くの方々がお祝いに駆けつけてくださいました。

添付の写真は彼の妹さんの結婚式のものです。 Kumbharam 自身の結婚式はご家族のみで行われましたが、温かく幸せなものだったと聞いています。

Our development team member, Kumbharam , and his sister both had their weddings.

A little before the weddings, there was a bereavement in the family, so while there were no ceremonies or dancing, the Infoeye staff joined in and it was a joyful occasion.
Many people came to celebrate.

The attached photo is from his sister’s wedding.

Kumbharam’s own wedding was held with just family, but I hear it was a warm and happy event.

  

カテゴリー
スタッフ紹介 コラム

Ice cream party!

 

今日はインド事務所のみんなでアイスクリームパーティーを行いました。
パーティーといっても、みんなでアイスクリームを食べるだけですが、
在宅勤務のスタッフもまだまだおり参加できなかったので、その点は少し残念でした。
しかし、キリコムチームとプログラム開発チームが揃ってゆっくり話す機会はなかなかないので、
とても貴重な時間になりました。

また、こんなイベントをちょこちょこ開催したいと思います。

2024524

カテゴリー
コラム 雑感

利は元にあり

弊社顧問・市来輝夫による日々のコラムのご紹介

パナソニック創業者、松下幸之助氏が残した「利は元にあり」という言葉には深い意味があります。これは、利益は仕入れ値に大きく依存するということを意味します。仕入れ値が安ければ安いほど、利益を出しやすくなります。

しかし、利益を追求する過程で、私自身が苦い経験をしたことがあります。カジュアルブームの際、綿混ストレッチパンツを中国で大量生産しようと試みましたが、品質の問題で断念しました。その後、日本の生地を使って加工貿易に成功し、一時は大成功を収めました。しかし、その成功は短命で、相手方の大損により、長期的な取引が断たれる結果となりました。

この経験から、仕入れ先との健全な関係を保つことの重要性を学びました。値段だけを重視すると、最初はうまくいくかもしれませんが、やがては相手に見放され、持続可能なビジネスは築けません。信頼関係を築き、共存共栄を目指すべきです。

また、適正価格を見極めることも重要です。九州の問屋での経験から、常に高めの価格を提示するようになりました。これにより、値切りを試みる客とも公正な取引が可能となります。

「利は元にあり」は、単に安く仕入れることだけを意味しません。それは、仕入れ先を大切にし、企画、生産、販売、集金を含むビジネスの全過程での総合力を鍛えることを教えています。これらの力を合わせて初めて、真の利益を生み出すことができるのです。

カテゴリー
スタッフ紹介 コラム

Visited at Bablu’ home

 

今晩(2024年5月21日)、社員のBabluのお家を訪問しました。彼はインフォアイに入社して4年目になります。
Babluと弟のLakhanは、毎朝インフォアイの日本語勉強会に参加してくれています。
https://twitter.com/infoeyecom/status/1793825375640060046

過去には、Babluの兄と弟もインフォアイで一緒に働いていました。お兄さんは今年の12月に結婚予定で、できる限り結婚式に出席したいと思っています。

Babluの家では、お母さんが陽気にいろいろとお話ししてくださり、親戚の小さな女の子とのビデオ通話では、私の拙いヒンディー語で会話を楽しみました。また、彼ら兄弟は皆背が高く、まるでバスケットボール選手のようでした。
楽しい時を過ごしました。

カテゴリー
お知らせ コラム 雑感

エンジョイ・ワーキング 2

仕事と高校野球を一緒にするなと怒られそうですが、今日も高校野球の話です。

以前にも話題にしましたが、この夏、慶応義塾高校が「エンジョイ・ベースボール」を掲げ、高校野球に新風を吹き込みました。遊び、楽しむ野球の原点に立ち返り、勝ち得た栄冠でした。その楽しむ野球の原点は仕事と同じだと思えるのです。
しかし、楽しむだけで栄冠を勝ち得るのか?という疑問があります。
楽しむという意味が深いのだと思います。どう深いのか?
「より高いレベルを求めて仕事を追求していく。どうしたら良いか、どうやったらレベルを高める事が出来るのかを、自分でとことん考え実行して結果を出していく、その過程を楽しむ」ということではないでしょうか?

私の現役時代に、当時の社長との面接時に、「粗利20%を目標にしてくれ」と言われました。
私は「そんな無茶な事をしたら、売り上げが激減します」と答えます。しかし、社長は一歩も譲らず、「売り上げが減るなら、減っても良い。粗利20%に達しない課長は課長として認めない」と怖い顔をして言い放ちます。

それからの社長は会議の度に粗利20%を話題にします。次第に私は粗利20%を出すにはどうしたら良いのかを課員と共に議論をし始めました。「今の商品企画では話になりません」「今の仕入れ先では無理です」「今の売り先では良い商品を作っても値が通りません」
売り先から、仕入れ先、商品企画を根本から見直すことになりました。
毎日毎夜、粗利20%という高いレベルの目標を達成するには、どうしたら良いかと考える日々が続きます。
数年後、売り先は問屋からアパレルへ、仕入れ先も中国一辺倒からベトナムや韓国、
商品はカジュアル衣料中心に変化し、ついに粗利20%を達成し、売り上げも増えたのです。
より高いレベルに挑戦し、自分達で考えて苦労して勝ち得た経験は、その後の自信に繋がり、「仕事が面白くて仕方が無い」と思えるようになったのです。

無理矢理にでも挑戦させてくれた社長に感謝しました。
「エンジョイ・ワーキング」とはより高いレベルに挑戦し、自分達で考えて、苦労する。その過程を楽しむということだと思うのです。

「ENJOY LIFE!」「ENJOY HOME!」「ENJOY DANCE!」も同じ事ではないでしょうか?
…………素晴らしい人生を掴むために「ENJOY WORKING!」………………

カテゴリー
コラム 雑感

エンジョイ・ワーキング

酷暑の中での高校野球は熱戦が続きましたが、明日の仙台育英と慶応の決勝戦で決着がつくことになりました。

その決勝の両監督、仙台育英の須江監督と慶応の森林監督が注目を集めています。

「青春って、すごく密なんで」発言で選手の苦労をねぎらい、頑張りを称えた須江監督はスピーチ語録が出るほど、その発言が人気です。

今日は慶応高校野球部のスローガン「エンジョイ・ベースボール」について考えてみたいと思います。

この言葉の意図について森林監督はこう語っています。  「野球を楽しむためにはどうすればいいか。楽しめるようになるには何が必要で、自分たちはどんな努力をすればいいか」と勝利に向かう過程で必要なスローガンだと認めています。

多くの全国の野球部員は丸刈りが多い中で、慶応野球部は長髪、丸刈り個人の自由と言う事で自主性を重んじています。練習メニューも自分達で考えさせるなど、選手の自主性を重んじています。

自分で考えて、目標を立てて、目標を達成できるように頑張ると言うことが大事で、丸刈りか長髪かは関係ないと言うことです。

私のサラリーマン時代を振り返っても、自分で考えて目標を持ったことが、営業不振から抜け出た転機だと思います。

パンツやスカートなどボトムの課で営業をしていた私は営業不振から

カットソーの課に移動を命じられます。ベテラン優秀営業達がいる中で会社をいつ辞めようかと、毎日考えていました。

カットソーの課長は厳しい指導で有名な課長で、私は戦々恐々としていましたが、その課長は企画を自ら考え、仕入れをして、営業に売らせるというスタイルで成功し、自信満々の課長でした。

私はこの自ら考え、企画し、生産、販売する仕組みを利用し、私が経験したボトムを作ったら売れるかもしれないと思い、恐る恐る課長に提案してみたら、意外にも即OKが出て、その企画と販売を担当することになりました。

自分で考え、自分で目標をたてざるおえなくなったのです。

今までは販売不振の原因を課長が悪い、企画が悪い、商品が悪いと人や

商品のせいにして逃げていましたが、自分の責任で考え、企画し、生産、販売まで責任を

持つことになったのです。

私は何が売れ、何が売れないのかを徹底して得意先や仕入れ先から情報を収集し、自ら市場調査もし出しました。当時、カジュアルパンツが売れ出した時代で、その商品の仕入れ先や得意先を開拓し、いつかカジュアルパンツの課を作ることになります。

上司からの指示に反発ばかりし、責任転嫁し放題、仕事が面白くないのは会社のせい、いつ辞めようかと思っていた私は自分で考え、自分で目標を持つことで、自己責任を持つ営業に変身していったのです。

“エンジョイ・ワーキング”

「仕事を楽しむためにどうすればいいか。楽しめるようになるには何が必要で、自分たちはどんな努力をすればいいか。」

慶応野球部監督、森林監督の明日の采配そして選手に注目しています。

カテゴリー
雑感 コラム

事前準備 ( 1 )

仕事を成果あるものにするには事前準備が欠かせません。

私は若い頃、出来の悪い営業でした。課を転々とし、最後に、鬼課長と言われたカットソーをやっているH課長のもとに配属され、戦々恐々としていた時でした。自信喪失に陥っていた私に
「奈良の吉野にあるカットソーの工場へ研修で行ってこい!」と言われました。

朝から晩までアイロンがけをやったり、下請け周りをしたり、そこでしょっちゅう工場長が言うことは「段取り八分!」「そんな確認見本の返事では段取りが狂う!納期は保証できへん!」
わてらの縫製の仕事は段取り八分なんや!お前のとこの課長は工場がどういうものかわかっとらん!」という風にしょっちゅう「段取り八分」と怒鳴っていました。
段取りが終われば仕事の大半は終わったと言っても、同然ということです。
段取りとは事前準備ということです。段取りなしで仕事は始まらないのです。

営業が上手くいかなかった頃、良く先輩から「根回しが大事だ」と良く言われました。
得意先への根回し、仕入先への根回し、上司への根回し、他にも仕事を上手く進めるためには色々な所への根回しが必要です。
この「根回し」という言葉も、いかに「事前準備」が必要かということで生まれた言葉です。樹木の移植を成功させるには、その樹木の周囲を掘り、主な根以外の大部分の根を切って、切った所から毛根が生えてから、その木を移植すると上手くいくことから「根回し」ということばが生まれました。

昔のプロの職人はいかに事前準備が大事かを知っていましたから、そういう言葉が生まれたのです。
私達の仕事は営業だけでなく、すべての職種に、行き当たりばったりでいく仕事はない、と言い切って良いと思います。

企画の提案をするにも昨年なにが売れたか、売れなかったか、今秋冬の現状はどうか、だから次の夏物はどういう商品に要望が多くなっていくのかを予測出来てなければ、得意先との商談もピントの外れたものになってしまうのではないでしょうか?

お客さんとの商談では相手が何を欲しがっているかを読まなければなりません。
何に、不便を感じているか、当方に何を要望しているのかを話の中から察知し、絞り込んだ中から商談をする。相手が要望していない話を延々とされたら、お客さんはうんざりして、空気の読めない奴だとレッテルを貼られる。次回の商談はなかなか前に進みません。

相手が要望するものを予測していくには周到な準備なしで予測することは難しいと思います。

当時、営業の鏡と言われたY氏は読みのすごい人だったと、T元相談役に良く聞かされました。
お客さんが「欲しい商品が分からない」というと、「これとこれが貴方の欲しい商品のはずだ」と、お客さんは「なるほど!」と言って買っていき、その商品が良く売れる。そのお客さんは当然、Y氏のファンになり、次回からの商談は格段にスムーズになります。

何故そんなことになるのか、それはY氏が世間で売れている商品、これから売れるだろう商品、こういう売り場では売れるが、こういう値段では売れないと、必死で研究していたからだと思うのです。そのうえで、お客さんの販売ルートを考えて、適切なアドバイスをしていたのです。だから相手が欲しい商品を相手よりも良く分かるという信じられないことが起きるのです。事前の充分な準備により、お客さんよりお客さんのことが分かったのです。

なにげない発言で相手の逆鱗に触れる場合があります。

例えば、“商品のコピーは犯罪です”と新聞に公告まで掲載する会社とは知らず、「お宅の商品はすごい、買ってコピーしたら、他で良く売れます。」とお世辞のつもりで能天気なことを言ってしまったらどうでしょう?多分、その発言だけで取引停止なると思います。

相手がどういう会社かを良く知り、相手が魅力的だと感じる情報を伝え、欲しがるだろう商品を勧め、興味をそそる企画の提案をする。それが基本だと思います。

一生懸命相手のことを考えて、事前準備もし、絞り込んだ中から商談をしたが、上手くいかなかったら、その商談は早々に引きあげて、次につながる話題の提供、要望を聞いてくる。次につながる準備に取り掛かるのです。絞り込む勇気、知恵が企画に販売に生きてくるのであって、当方の企画商品を説明するだけならば御用聞きよりも劣ります。

カテゴリー
コラム 雑感

聞き上手

先日、あるイベントで、ある有名な会社の会長と会う機会があり、お話をさせていただきました。

非常に気さくな方で、つい私は多弁になってしまいました。話が終わると非常に良い気持ちになりました。後日、良く会長を知っておられる方々に会長の評判を聞くと、異口同音に高評価です。それで、その原因を皆で話し合いした結論は「聞き上手」だという事でした。「聞き上手」が実に大事だと気づかされた瞬間でした。

商談というと商品の説明をしなければならいし、なぜ売れるかを説明する必要があるので、とにかく喋らなければならないと思うのが普通かもしれません。しかし、私は喋ることよりも、聞くことのほうが重要ではないかと思います。先ずは、相手が何を要望しているのかを聞き出すことが必要だと思うのです。そのためには聞き上手になることが大事です。聞き上手になって相手の要望が分かればその商品に絞って話をすれば良い。それではどうしたら聞き上手になれるのでしょう?
人から嫌われたいと思えば、下記のことをやれば確実に嫌われると思います

1) 相手の話を決して長く聞かない
2) 終始自分の事だけを喋る
3) 何か言いたいことがあると相手の話の途中で遠慮なく口をはさむ。

自我に陶酔し、自分だけが偉いと思っている人たちです。皆さんもそういうたぐいの人に会ったことがあるはずです。
聞き上手になるためには、その反対のことをやれば良いわけです。

1) 相手の話を興味深くじっくり聞く
2) 相手にしゃべらせ、自分の話は控えめにする
3) タイミング良く相槌を打ち、相手がリズムよく喋りやすいようにする。

そうすると相手は気持ちよく喋ることができ、思わぬ本音が聞けて商談もスムーズにいくものです。そしてあなたに対して好感を持ち、相手にとって貴方はとっても良い人になるでしょう。
「江戸しぐさ」という言葉をご存じでしょうか?
良いコミュニケーションの為の江戸商人の知恵だそうです。
「江戸しぐさ」で言う聞き上手とは

人前で足を組まない。腕組みをしない。
相手の目をじっと見て体を乗り出すようにして聴く。
勘所では相槌を打つ。
多少知っている話でも「知っている」などとは言わない。
興味深そうに、先に話しを進めるよう促せば
思わぬ収穫があるは必定。

と書いてありました。江戸の知恵は流石でしょう?
聞き上手の基本的なテクニックは、相手へのアクション(主に質問)と、相手の話に対するリアクション(相づち/表情/動作など)でしょう。 相手が話し出さない場合には、こちらから相手に質問をすればいいのです。  相手が話し出したら、それに対して相手の言葉に合わせてリアクションをとればいいのです。相槌と、それに合った表情や動作をすればいいのです。 相槌には、次のようなものがあります。

・肯定的 :「そう」「フムフム」「ふーん」「ハイハイ」「なるほど」「そうなんだ」・・・。
・先を聞く:「それで?」「それから?」「どうしたの?」「どういうこと?」・・・。・深く聞く:「どうして?」「どうなっているの?」「(あなたは)どう思うの?」・・・。
・賛同  :「そうだよね」「いいんじゃない」「私もそう思う」・・・。
・驚き  :「へー」「本当ー」「ウソー」「信じられない」「そんなこともあるんだ」・・・。
・ほめる :「すごいね」「たいしたものだ」「やるじゃん」「えらい」
・祝福  :「よかったね」「おめでとう」「幸せだね」・・・。

私もつい多弁になり、反省することばかりですが、人から好かれるコツは話し上手というよりも聞き上手になることだと思います。
皆さんも経験がおありだと思いますが、いつもじっくり話を聞いてくれる人に対しては好感を持ち、貴方にとってなくてはならない人であるはずです。
大概は自分が喋って気持ち良い人が大半ですから、聞き上手になるためには努力するしかありません。お互い、頑張りましょう!

カテゴリー
雑感 コラム

業務改善(風紀)

弊社顧問・市来輝夫による日々のコラムのご紹介

※ 文中の「当社」は弊社顧問のかっての勤務先

上海出張の際に中国の日系検品会社所長(当社OB)から「御社の社員の挨拶ができてない、目があっても挨拶しない人がいる」といわれました。この日系検品会社の中国人社員はお客さんに対して気持ちの良い挨拶をするように徹底しているので、「御社の挨拶をみるとかなり違和感を覚える」と言われました。どんな立場のかたであろうと、お客からみれば全て当社の社員である。得意先であろうが、仕入れ先であろうが、大事なお客さんであり、感謝の気持ちを挨拶で表現し、気持ちよく商談をしてもらう配慮が大事だと思う。

さわやかな挨拶だと思えるほどの挨拶ができている会社に行くと、しっかりした会社だという印象を持つし、教育がされているという印象を与える。

当社の業績が向上すればするほど、挨拶、マナーをおろそかにすると生意気だと反発を受ける。

特に小売りをやられているお客さんは消費者に対して誠心誠意対応することを社員教育されておられるので、挨拶もろくにできない営業には違和感を感じるのではないかと思います。

挨拶やマナーができていることは洗練された社会人としても当然のことです。

これまでにも何度も言い尽くされたテーマではありますが、忘れがちで風化しやすいテーマです。かなり以前に中国で当社の社員が中国公安当局に拘束された事件がありました。海外出張が常態となった今日、再発はありえないといえるでしょうか?

当社の社員はどこで、誰と会っても挨拶、マナーが立派で気持ちが良い、業績も良いし、人材教育も素晴らしいと言われるよう努力したいものです。

朝の挨拶は元気よく、きちんとできているか→できてないと注意したら、「やっています」という。私から見るとそれは挨拶ではない。あさってを向いてつぶやいているだけ。相手の目を見て大きい声ではっきりと挨拶しましょう! 

お客様に対して笑顔で丁寧に応対しているか、横柄な態度、礼を失する態度で接していないか、→お客さんから「お宅の営業がガムを噛んで商談しようとしている、御社はどういう教育をしているか説明してくれ」と怒られ東京へ飛んで行ったことがあります。本人に問いただすと、ラーメンを食べた後で商談で臭うと失礼だから待ち時間にガムを噛んでいたということでした。よほどガム噛みが横柄に見えたのでしょう。

取次は速やかに、かつきちんとできているか→上海からの帰り、搭乗前に会社へ電話したがちょっと待ってくださいと言ったきり。うんともすんとも返事がなく、結局、カードの残量がなくなり、無茶苦茶腹が立ち、帰国してこんな失礼なことをお客にしてないかを注意しました。

私は社会人として相応しい礼儀正しい精神土壌があってこそ、正しい仕事への姿勢が生まれるのであって、人に対して真摯でない人が仕事だけに真摯になれるはずがないと思います。

どんな職場でも、職域でも優れたコミュニケーションは必要であり、それがあってこそ組織のパワーが発揮できるものと思います。

そのコミュニケーションの基本は挨拶であり、マナーであります。

この業務改善は日々の職場生活の中でお互い注意しあうことが大切で、率先して風紀の改善に努力してほしいと思います。

カテゴリー
雑感 コラム

クレーム対応の仕方

商売をしているからには必ずと言ってよい程、クレームはあります。
針が出た、品質不良、納期遅れ、返事が遅い、態度が悪いと、いくらでも製品OEMの仕事はクレームの可能性はあります。ですから、クレームが起きないように緻密な仕事ぶりが求められますが、クレームが起きたら仕方ありません。
最少の被害に抑えることと、「雨降って地固まる」と言われるように、クレームを乗り越えて、より信頼関係が強固になることを目指すべきです。

以前、T社にいた時に、W社の店頭から色落ちのクレームがありました。お客さんが酷く怒っておられるのでお客さんの所に一緒に行ってほしいとのことでした。W社の部長は私に「一切言い訳をしないでほしい、ただ頭だけ下げてほしい」と何度も言われました。

その商品は色落ちカラージーンズで色が落ちると表示がしてあるので、私としては納得できない気持ちでしたが、大事な得意先の依頼なので担当者についていきました。
店頭の近くの待ち合わせ場所の喫茶店に行くと、厚かましそうな大阪のおばちゃんの典型のような方がいらっしゃいました。その方は「大好きだった御爺ちゃんが買ってくれたトートバッグにパンツの色が移染した。今はもう亡くなった御爺ちゃんの形見として娘が大事に使っていたのにどうしてくれるんだ」「売り場の人にクレームを言っても返事が遅い、態度が悪い」と興奮気味に怒っています。W社の担当者は平身低頭で謝っています。
その内、お客さんの怒りは鎮まったところで「本当に申し訳ありません、ご迷惑をおかけしました。これはほんのお詫びのしるしです。」と言って、W社のトートバックとブラウスを差出したら「こんなのが欲しくて言っているんじゃない、返事が遅いし、対応が悪いから文句を言っているんだ」と言います。「分かります。こんなもので許してもらえないでしょうが、どうかお使いいただくと嬉しいです」とW社の担当者が頭を下げて言うと、おばちゃんはにっこり笑って「こんなかわいい商品を貰って悪いわね、私は娘が大好きなブランドだから頑張ってほしいのよ。頼むわね」と言い、娘の自慢話を散々した後で喫茶店を上機嫌で出ていきました。
一種のクレーマーかと思いましたが、小売りは大変だなあとつくづく思いました。

この件でわかるのはクレームの初期動作を迅速にすること誠意を持って丁寧にクレームを聴くことが大事だということです。

本当は、店頭の対応だけで終わったかもしれないのに、迅速な対応ができなっただけに、責任者を出せということになり、W社の部長とメーカーの課長が出て行って消費者に直接謝罪することになった。それと事実関係を早急に調査することです。私の経験でも針が出た事件では消費者の勘違い、得意先の勘違いも多かったように思います。

部長の対応は下記のとおりです。

1) 相手の心情を理解して丁寧にクレームを良く聴く
2) 何が問題になっているか事実関係を確認する
3) 商品の代替え案で問題の解決策を提示する
4) メーカーともどもクレームへのお詫びと感謝をする

クレームが発生したら先ずは謝罪する。相手の話をしっかり話が終わるまで聞いた後に、当社の事情説明をすることが大事です。

クレームの発生は不幸なことですが、クレームの対応に誠心誠意取り組むことで、クレーム発生以前よりも強固な信頼関係になり取引が増えることがあります。
クレームがあったら避けるのではなく、貴方を鍛えるチャンスだと思い、その問題を真正面から捉え、最善の努力をすべきだと思います。

得意先が無理難題を言っている場合は、何故、無理を言うのかを考えなければなりません。上司から「値引きを取れ」と言われている場合は、いくらこちらに理があっても0回答では話が拗れるので、落としどころを探す必要があります。
しかし、得意先の担当者が利益を出すための一方的な無理難題には毅然とした態度で臨むべきだと思います。

既に倒産した会社ですが、私は1か月の納期遅れで契約額の3倍のクレームを突き付けられ、私の対応の拙さから、得意先の社長は直接名誉会長に面会を求め、T社の名誉会長に、そのクレームを全部受けていただいた苦い経験があります。
法外なクレームを受けてしまったわけですが、社会通念を大幅に超えた対応はすべきではありません。法外なクレームは取引停止を意味します。多くの得意先は取引継続を希望するので、それほどのクレームは発生しないことが多いと思います。このクレーム後、1年ほどで倒産した社長は資金繰りに困り、納期遅れに乗じ「窮鼠猫を噛む」の心境で名誉会長に噛みついたのです。

物を作ったり売ったりする仕事とは非常にリスクの高い仕事なのです。そして財務内容の悪い会社に販売することが極めて高いリスクを負っているのだということを思い知らされました。

もう一つクレームで大事なことは社内での報告、連絡、相談(ホウレンソウ)です。特に悪い話は迅速にホウレンソウがなされなければなりません。
ナポレオンが「良い話は翌朝で良いが、悪い話は私をたたき起こせ」と言ったそうです。耳障りの悪い話は上司にしにくいものですが、上司は悪い話しこそ、一刻も早く聞きたいと思っているはずです。