カテゴリー
docs

仕様書を入力する

仕様書を入力する

ここでは仕様書の入力について説明します。

画面左端にある仕様書の一覧から作成する仕様書を選び、入力を行います。

保存をする際には各仕様書のタイトルを必ず入力してください。

背景色がグレーになっている欄は製品詳細に登録されている情報が自動で入力されています。
仕様書画面での編集は不可です。これらの情報の登録・編集は製品詳細画面から行うことができます。

仕様書

製品についての基本的な情報を記載する仕様書です。

①下向きの矢印がある欄はドロップダウンリストが表示され、選択入力ができます。また、虫眼鏡アイコンをクリックするとマスタに登録してある情報を検索して選択入力することができます。

②タイトルのない空白欄は自由記入欄です。パーツ数や柄合わせなど、お客様に必要な情報を手入力していただくことができます。

③画像を1枚登録できます。中央にある+マークをクリックし登録する画像を選択してください。ドラッグ&ドロップで登録も可能です。

④使用糸、加工等について入力できます。ステッチ糸色・加工・スペア釦欄についてはどちらか一方をクリックすると丸印が付きます。

⑤各位置について手入力ができます。ネーム位置・品質位置については、虫眼鏡アイコンをクリックするとマスタに登録している情報を検索して選択入力することができます。

⑥各カラー・サイズの数量を入力できます。トータル数量は自動計算して数量が入力されます。カラーとサイズの設定は、製品詳細画面のカラーサイズタブで行います。詳しくはこちらをご覧ください。

⑦裁断の種別、検査の要不要について選択できます。一方をクリックすると丸印が付きます。

寸法表

各部位の寸法について記載する寸法表です。

①アイテム部位マスタに登録した各アイテムごとの部位セットをドロップダウンリストまたは虫眼鏡ボタンから検索することで選択入力ができます。

②各部位の選択をします。部位マスタに登録されている情報がドロップダウンリストに表示されます。虫眼鏡アイコンをクリックして検索し、選択入力することもできます。

②サイズの選択をします。サイズマスタに登録されている情報がドロップダウンリストに表示されます。虫眼鏡アイコンをクリックして検索し、選択入力することもできます。

③各部位の各サイズ寸法を手入力します。

④備考欄です。お客様が必要な情報を手入力していただくことができます。

縫製仕様書

各種付け位置や縫製仕様について記載する縫製仕様書です。

①各種つけ位置等の画像を登録できます。テキストボタンが表示されている欄については、画像とテキストどちらかを選択し入力していただくことができます。

②画像を登録できます。

③各種仕様について手入力ができます。

簡易仕様書

製品の基本情報が上部の欄に転記された簡易的な仕様書です。アナログで書いた仕様書も写真を撮って画像として登録することができます。

①画像を1枚登録できます。中央の+ボタンを押して画像を選択してください。ドラッグ&ドロップでの登録も可能です。

カテゴリー
FileMaker お知らせ

縫製仕様書類の自動翻訳

DeepL

海外のメーカーさんと取引をしていると頻繁に相手側の言語に翻訳をしてコメントを出さなければいけないときがあります。
縫製指示書などもそうですが、一番多いのは上がってきたサンプルに対しての検品時かと思います。

翻訳時は勿論ご自身の能力で翻訳されたり、昔からある黄色のアパレル用語辞典を見ながら翻訳されている場合もあるかと思います。
最近であればGoogle TranslateやDeepLを始めとする優秀な翻訳サイトを活用される場合が増えているかと思います。

今回は、DeepLのAPIを利用してご自身で作成されたClaris FileMakerカスタムAppsに組み込む方法のご案内です。
本格的に使っていくのは有償版をおすすめしますが、取り急ぎは無料でご利用していただけます。
縫製関連には独自の用語や、一般的に翻訳しづらい技術的用語も多々ありますがDeepLの用語集で翻訳レベルを成長させていくことが可能です。
以下手順です。

1. DeepLサイトへ移動し無料会員登録を行います。
DeepL

2. 画面中程に移動し、「無料で登録する」を押して登録を行ってください。
DeepL

3. 会員登録後、DeepL開発者サイトへ移動し右上の「アカウント」へ移動します。
https://www.deepl.com/ja/docs-api/
DeepL

4. 「アカウント」タブ内の「DeepL APIで使用する認証キー」が今回のAPI利用時に必要となるのでコピーしておきます。
DeepL

5. ここからClaris FileMakerカスタムAppsを作成していきます。
以下が完成図です。
DeepL

大きな流れは、原文を入力し言語をボタンで選択するとDeepLへ原文と翻訳したい言語が送信されます。
優秀なDeepLは受け取った言語を自動検知し、原文を翻訳したい言語に変換し翻訳文を返してくれます。
この時に、先程取得した「DeepL APIで使用する認証キー」が必要となります。

6. 今回のサンプルファイルに沿って説明します。グローバルフィールドを用いていますが、グローバルフィールドである必要はありません。

フィールド名          タイプ                          オプション/コメント
g_text 1                 テキスト グローバル                          原文を入力します
g_text 2                 テキスト グローバル                          DeepLから取得した翻訳文が入力されます
g_lang                  テキスト グローバル                              翻訳する言語を設定します
g_認証キー           テキスト グローバル                          DeepLの認証キー

7. スクリプトを作成していきます。
スクリプトは3行のみです。
しかも DeepLサイトには設定する内容が認証キーも含めて記載してくれていますね。
基本的にはこのまま利用します。
DeepL

7. 実際のスクリプトの作成を行います。
先程、DeepLサイトからコピーしてきた内容を確認してみましょう。
以下の「認証キー」はご自身の認証キーに置き換えてください。
curl https://api-free.deepl.com/v2/translate \
-d auth_key=認証キー \
-d "text=Hello, world!" \
-d "target_lang=DE"

こちらをClaris FileMakerでつかやすいように分解すると以下のようになります。
接続先URL: https://api-free.deepl.com/v2/translate \
認証キー: ご自身の認証キー
原文:  Hello, world!
翻訳する言語: DE

翻訳する言語には2文字のコードを設定します。
英語に翻訳したい場合は EN です。
一覧は以下のページの”target_lang”を参照してください。
https://www.deepl.com/ja/docs-api/translating-text/request/

以下がスクリプトの内容です。
実際のカスタムAppsでは、グローバルフィールドを使う必要はありません。
またボタンで変換しなくても取引先ごとに翻訳する言語を事前にマスター化しておき「原文」フィールドにスクリプトトリガ”OnObjectSave”で翻訳スクリプトを自動実行すれば良いかと思います。
更に言えば、翻訳には多少のタイムラグが発生するので混雑時のいらいらを解消する為にもサーバーサイドで実行し翻訳文をバックグラウンドで放り込んでおくというのも良いかと思います。
1: フィールド設定 [ 自動翻訳::g_lang ; Get ( スクリプト引数 ) ]
2: URL から挿入 [ 選択 ; ダイアログあり: オフ ; ターゲット: $r ; "https://api-free.deepl.com/v2/translate" ; cURL オプション: " -d auth_key=" & 自動翻訳::g_認証キー & " -d \"text=" & 自動翻訳::g_text 1 & "\"" & " -d \"target_lang=" & 自動翻訳::g_lang & "\"" ]
3: フィールド設定 [ 自動翻訳::g_text 2 ; JSONGetElement ( $r ; "translations[].text" ) ]

○ 使い方
認証キーと原文を入力し言語ボタンを押すと翻訳文が表示されます。

カテゴリー
キリコムプラス お知らせ

AIを使って時短: 画像からキーワード自動取得、キーワードから商品説明文を自動作成

AI 自動商品説明文作成

キリコムプラスの機能のご紹介です。
商品画像からAIを用いてキーワードを取得し、必要に応じてキーワードを更新しAIにて商品説明文を自動作成します。
こちらの一括自動取得ツールはお客様ごとへのご対応となります。

完璧な商品説明文ではありませんが、大量に出品する日々の業務の軽減に是非ご利用ください。

カテゴリー
キリコムプラス

キリコムプラスでカラー別画像を登録しよう

キリコムプラスでは製品情報内に、カラー別画像を登録しておくことが可能です。
登録の方法は簡単。フォルダから選択するかドラッグアンドドロップするだけ。
1カラーにつき12枚までの画像を保存しておくことができます。

特にアパレルECサイトの運営をされているとSKU毎の画像の数も多くなってくると思います。
担当者毎に管理されているという企業様も少なくないのではないでしょうか。
キリコムプラスで一括管理をすることで、社内で誰でもいつでも画像を確認することができ、作業の一元化を図ることにつながります。

また、嬉しい機能がここにも1つ。
弊社インフォアイの提供する画像切り抜き加工サービスである    キリコムに直接画像加工の依頼をすることもできるのです!
キリコムは、高品質・実質最安値の画像切り抜き代行をしております。
詳しくは下記ボタンからサイトもご覧ください。


さて、今回もカラー別画像登録の操作の様子を短く動画にまとめました。
是非ご覧いただき、キリコムプラスを体感してみてくださいね。

キリコムプラスは画像と商品管理を一元化することができる、無料で始めていただけるクラウドサービスです。
生産管理ツールとしてだけでなく、画像管理の一元化、企業様のDX化を推進いたします。

無料登録の上、操作を実感ください。
キリコムプラスでは、新規導入相談を始め、オンライン相談もお受けしております。
是非お気軽にご相談ください。

カテゴリー
お知らせ APASYS プレスリリース

アパレルDXを推進するインフォアイ、アパレル業界向けソリューション「APASYS」が「IT導入補助金2022」の対象ITツールに認定

IT導入補助金

IT導入補助金2022 最大450万円の補助金が活用できます!

アパレル業界のDXを推進する株式会社インフォアイ(本社:東京都千代田区、代表取締役:背戸土井貴之 以下:インフォアイ)は、「IT導入補助金2022(サービス等生産性向上IT導入支援事業)」のIT導入支援事業者として採択され、当社が開発・提供するアパレルソリューション「APASYS(アパシス)」が補助金の対象ITツールに認定されました。
これにより、IT導入補助金2022において補助対象となるアパレル業者様が「APASYS(アパシス)」を導入いただく際に、導入費用(初期費用および利用料1年分)について、最大1/2の補助または最大450万円を受けることができます。

APASYS

APASYS(アパシス)とは
企画管理、商品管理(製品・原材料)、生産管理、仕入管理、販売管理、社内展示会、店舗管理、POS、物流管理、分析、経理の機能が揃ったアパレル業向けソリューションです。
もちろん、ご必要に応じた機能のみのご利用も可能です。
アパレルOEM業に従事した者やSPA業に従事した者たちが長年の経験に、お客様のお声を反映しながら現在も機能を拡充中です。
アパレルDXを強力に推し進めて参ります。

▼ 対象ツールの詳細はこちらから
https://apasys.net/

▼ 対象ツールの導入事例についてはこちらから

Claris FileMakerによるAPASYSの事例紹介です

段ボール 20 箱の企画書が iPhone の中に
https://www.claris.com/ja/blog/2021/shirley-temple

アパレル OEM 業での業務一元化の事例 〜企画・採算・展示会から生産管理まで〜
https://youtu.be/b1mUdXF1b3w

アパレル業での業務一元化の事例 〜 企画・生産から展示会・売掛買掛管理まで 〜
https://youtu.be/cmExbYbSwbQ

APASYS

IT導入補助金2022について
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者様が自社の課題やニーズを解決する為にITツール導入経費の一部を補助することで、業務効率化・売上アップをサポートすることを目的としています。

 

インフォアイについて
2002年の会社設立以来、日本とインドを拠点にアパレル業界向けソリューション構築・運営及び画像切り抜き加工サービスを提供しています。
今後は、ファッション業界に枠を広げ皆様のお役に立つソリューション構築を引き続き進めてまいります。

【会社概要】

INFOEYE

会社名: 株式会社インフォアイ
所在地: 東京都千代田区鍛治町1-10-6 BIZSMART神田503
代表者: 背戸土井 貴之
設立: 2002年2月
URL: https://infoeye.com/

資格・認定

事業内容:
ファッション業界向けソリューション構築・運営
画像切り抜き加工サービス(キリコム)

カテゴリー
APASYS キリコムプラス

紙の絵型表を自動でデータベース化

画像から文字認識を行うOCR技術が誰でも簡単に利用ができるようになりました。
コロナ禍前の海外出張でよく利用したのが、翻訳アプリです。
中国やインドのレストラン等でメニューをスマートフォンのアプリで写真をとりすぐさま日本語や英語に変換してくれます。
つまりは画像から文字を認識し翻訳してくれています。

最近では手書き文字の識字率もどんどんと100%に近づいているようです。
デザイナーが描いた絵型を簡単にデータベース化する機能のご紹介です。

具体的には、品番と絵型が書かれた紙資料(絵型表)をスキャナーなどでPDFまたはJPG化しそちらをシステムに読み込むことで
品番(テキスト)フィールドと絵型(オブジェクト)に分割してデータベースに格納します。
お客様の縫製仕様書等も同様に文字位置情報を認識させて各項目に格納することも可能です。
(各項目へ格納する為の設定はオプションとなります)

今回の例は、ごく簡単な例となります。

カテゴリー
キリコムプラス

キリコムプラスで生産予定数量を入力しよう

アパレル業界に関わらず、商品を作るにあたり必ず必要なのは「生産予定数量」です。
カラーSKU別に数量を設定していくことで商品を全体で何着作るのかが見えてくるという、商品作りの中で要とも言える作業になります。

キリコムプラスでは、  カラー・サイズを作成することで生産予定数量を入力する表が、マトリクス形式で表示されます。
数量を入力していくと、縦横の合計数・計画合計数・上代合計金額が自動計算で表示されますので、簡単に内容の検証が可能です!
この生産予定数量の合計は商品の基本情報画面にも自動で転記される仕組みになっており、

 ●カラー・サイズ画面では生産数の入力に集中・・
   ↓
 ●基本情報画面では商品の様々な情報を一覧で確認する!

という流れになっています。

言葉だけではなかなか分かりにくいかと思いますので、今回も短く動画にまとめました。
是非ご覧いただき、キリコムプラスを体感してみてくださいね。

 

キリコムプラスは画像と商品管理を一元化することができる、無料で始めていただけるクラウドサービスです。

無料登録の上、是非操作を実感ください。
キリコムプラスでは、新規導入相談を始め、オンライン相談もお受けしております。
是非お気軽にご相談ください。

カテゴリー
キリコムプラス

カラーチャートからカラーチップを変更しよう

キリコムプラスでは、カラー・サイズの登録をした後に、商品の実際のカラーにあわせてカラーチップを変更することが可能です。
今回は商品ごとにカラーチップを変更できる、キリコムプラスならではの嬉しい機能についてご紹介します。

これまでのブログでは、「商品ごとのカラーチャートの機能ご紹介」「商品マスターを基にしてカラーを作成する方法」をご紹介してきました。

展示会などでの接客でお客様に販売資料をお渡しする際、なるべく展示会サンプルが目の前に無い状態でも、商品を想像してもらいやすい状態にしておきたいものです。
その為に、販売資料に生地を貼ってお渡しした経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

またせっかくシステムで商品を管理するのですから、自分自身でも商品のカラー情報も分かりやすくありたいですね。

キリコムプラスからご紹介する機能は、そんな困りごとを解決できる嬉しい機能です!


商品マスターでカラーを作成する際にもカラーチャートから色を設定しますが、いざ登録を進めると、商品と比べてズバリのカラーではない事がほとんどかと思います。
そこで、製品登録後はその商品ごとにカラーをカラーチャートから変更していくことができるのです。

カラーチャートについて詳しく説明すると、
 ●画面上のカラーパレットから自由に選ぶ
 ●RGBから設定
 (Red=赤、Green=緑、Blue=青の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種。R・G・Bに直接数値を入力します)
 ●スポイト機能で好きな色を拾う
以上の3つの方法から、より商品の色に近づけた色を設定します。


ラインシートをはじめとした販売資料には、勿論変更したカラーで表示されますので、お客様へのご案内もよりスムーズになるかと思います。
また、現在開発中の展示会システムにも反映していきますので、閲覧していただく方にとってはよりイメージがつきやすくわかりやすい表現になっていきます。(皆様にお披露目できたタイミングで改めてご紹介します!)

今回ご紹介した「カラー・サイズ作成」の流れを短い動画にまとめております。
是非ご覧いただき、キリコムプラスを体感してみてくださいね。

 

キリコムプラスは画像と商品管理を一元化することができる、無料で始めていただけるクラウドサービスです。

ぜひ無料登録の上、操作を実感ください。
キリコムプラスでは、新規導入相談を始め、オンライン相談もお受けしております。
是非お気軽にご相談ください。

 
カテゴリー
お知らせ プレスリリース

IT導入補助金2022のIT導入支援事業者及びアパレル業向けソリューションAPASYS(アパシス)がITツールに採択

IT導入補助金2022のIT導入支援事業者及びアパレル業向けソリューションAPASYS(アパシス)がITツールに採択

カテゴリー
雑感 コラム

自己改革、自己啓発

インフォアイの皆さんが日々自己成長し、良い仕事をしたいと思われているのを面談していると感じます。成長のためには「自己改革、自己啓発」が必要だと思うのです。今日は「自己改革、自己啓発」について考えてみます。

私達の得意先であるファッション業界は変化対応業だと思います。
変化する服のトレンドにどう対応するか、変化する業界に的確に対応できるかが勝負です。過去の成功体験に執着していては変化に対応できなくなります。常に進化していく必要があるのです。

私も問屋の衰退、専門量販店の衰退、百貨店の衰退といくつもの会社が倒産するのを見てきました。ブランドもそうです。商品もブランドも会社も常に成長と衰退を繰り返しながら変化していきます。変化する環境の中で私達こそが変化しなければなりません。成長も衰退も人のなせる技だからです。
そこで常に私達は自己改革、自己啓発を続ける必要があるのです。

自分の不得手を克服し、大経営者になった人もいますし、自分の長所を生かし成功した人もいるでしょうが、いづれにしても自分の長所、短所を見つめ、自己改革、自己啓発をしていく必要があると思います。

●自説を曲げず、失敗した例

私が課長になり、何年か経過した頃、優秀なカットソーの課長が誕生しました。
彼は頭もよく、営業力もあり、自信家でした。
弁舌も爽やかで、会長からの評価も非常に高く、会長は私のライバルとして育てようとの意図がみられました。
私の次長昇進と同時に彼も次長に昇進し、私も彼の能力を高く評価していました。
為替は円高の流れが続いていました。当時、為替は課長に任せれ、仕入れた分だけドルを買うことを指導されていました。
彼は早期に企画し、早期に発注するという大量生産大量販売を戦略とし、円高は追い風となり、好成績を残していました。
早期大量発注で原価が相当安いうえに$=110円の頃に発注し、商品が上がってきた時の$=100円でつなげば余分に利益が出ます。
ところが、1996年に一転として円安の局面になり、一年以上円安が続くのです。
$=¥100で発注していたものが$を繋ぐときは$=¥110~¥120、早期発注、大量生産の企画のずれもあり、利益が全く出ないようになりました。

それでも、プライドが高く自説を曲げようとしない彼は行き詰まり、不正に手を出すことになります。
結果、不正は発覚し、退社を余儀なくされたのです。

過去の成功体験は自信になりますが、その自信過剰が命取りになります。私もデニムで大成功を収めた翌年に大失敗をした経験があります。
自信喪失の私は唯我独尊であった自分を反省し、部下に任せるところは任せ、部下や上司、得意先の意見を積極的に聞くように
やり方を変え、立ち直ることが出来ました。自信は大事ですが、自信過剰で自説を曲げ無いのは命取りになります。

●尊敬できる人を目標にする

私は30代半ばの頃、婦人のパンツ業界で名を轟かしていたタキヒョウ―の伊藤課長に憧れました。メーカーでも得意先でもすこぶる評判が良く、社員からも尊敬されている人でした。音響機器のKENWOODからの転職で成功された方でした。凄腕の割には物腰が柔らかく、上智大学で落語研究会に所属していたというユーモアのセンスもある人でした。剛腕からは想像できないソフトなイメージのギャップに私はますますファンになり。私はそのパンツ業界で競争し、追いついてやろうと決心するのです。
私の仕事への情熱は伊藤課長と出会い、その影響を受けたことで始まったといって過言ではないと思います。影響を受ける人が社長だったり、先輩だったり、他業種の人、偉人、大経営者、スポーツ選手と人それぞれに違いはあると思いますが、自分の憧れる人を目標にして、自己啓発していくことは自己改革の努力を継続していくに有効な手段だと思います。

人それぞれに、仕事に対してこういう人になりたいというテーマがあるのではないかと思います。企画提案の優れた人になりたいとか、仕事のスピードを身につけたい人になりたい、コミュニケーションの達人になりたいとか、そう思ったらその道に優れた人を目標としたり、本を読んだりして研究することです。
今はネットを検索すればいくらでも参考になる本や話は見つけることが出来ると思います。

●社員に三つのタイプ

日本電産の永守社長は「社員には三つのタイプがいる。第一は自ら仕事に燃えられる自燃力のあるタイプ。第二は他人が仕事に燃えるのを見て、刺激を受けて自分も燃えるタイプ、第三が全く燃えない、或いは燃えようとしないタイプだ。」と言っています。
自燃力のあるタイプはごく僅かで、大多数は第二のタイプです。

野球の天才だと言われる大谷翔平選手が所属するエンゼルスのアダム.チェツコ広報部長が言っています。

「大谷翔平選手の用意周到に驚かされる。試合後にクラブハウスではノートを取っています。クラブハウスでノートを取っていない時はウエートルームでトレーニングしています。常に本番に向けて準備をしているのです。」

そして、大谷翔平が言っています。「人生は短く、時間が足りない、遊んでいる暇は無い」

間違いなくは自分で課題を見つけ、自分で克服していく人、
代表的な自燃力のあるタイプです。

しかし、多くの人は第二の他からの刺激を受けて燃えるタイプですから、人から、本から、ネットからと常に刺激を求めていく必要があるのではないでしょうか。

●変えるべきもの、変える必要のないもの

しかし、世の中には悪い刺激も多くあります。「朱に交われば赤くなる」という諺があるように人は関わる人によって
良くも悪くもなります。悪い刺激が魅力的に見える時もありますので、悪い人や悪い情報をなるべく避けることも大事です。
「変えるべきもの、変える必要がないもの」を自分で取捨選択し、自己の成長に繋げていきたいものです。例えば、野球の基礎練習であるキャッチボール。肩慣らし程度に行う

●思いを「潜在意識」に浸透させる

多くの人は自己改革を望んでいるでしょうが、改革に成功する人と成功しない人が出てきます。
私はその差は思いの強さだと思います。
京セラの稲盛名誉会長が「働き方」の本の中でこう言っています。

「思いは必ず実現する。
それは、人が「どうしてもこうありたい」と強く願えば、その思いが必ずその人の行動となって現れ、実現する方向におのずから向うからです。
ただそれは、強い思いでなければなりません。
漠然と思うのではなく「何がなんでもこうありたい」「必ずこうでなくてはならない」といった、強い思いに裏打ちされた願望、夢でなくてはならないのです。
寝食を忘れるほどに思い続け、一日中、そのことばかりをひたすら繰り返し考え続けていくと、その思いは次第に「潜在意識」にまで浸透していきます。
「潜在意識」とは自覚されないまま、その人の奥深く潜んでいるような意識のことです。普段は表に出てきませんが、思いもかけないとき、またいざというときに現れて、計り知れない力を発揮します。」